キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

キャプテン・アメリカの2作目。

前作を観ていなくてもそれなりにわかるけど、やっぱり観ていたらより楽しめる作品。

MCUシリーズは物語が多く、果てはドラマシリーズまであるのですべてを追いかけるのは大変だとは思うけど、ハマったのであればぜひ追いかけてほしいシリーズでもある。

今回は前回では考えられないくらいアクションが激しい。

キャップ役のクリス・エヴァンスに至っては本当に超人血清を打っているのでは!?と思うほど。

だからこそキャップ役はしんどいらしい^^;

 

また、今作は前作で行方不明となったバッキーが敵として登場するという、理不尽な展開が繰り広げられます。

そしてS.H.I.E.L.D.の崩壊。

理不尽に叩きつけられたキャップはどのように行動し、どういった結末になっていくのか。

次作シビル・ウォーにも続く作品と言えます。

キャップが一般の兵員などからどう思われているかにも注目!

 

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

アベンジャーズへと続く、最初のアベンジャー(復讐者)の物語。

スティーブ・ロジャースは非常に強い愛国心を持っているが、ひ弱な体だったため、超人兵士計画に志願、キャプテン・アメリカとして正義の名のもとに戦っていく、という物語。

超人血清を作り出した博士が暗殺されたために唯一の超人兵士となるわけだが、この超人血清を再現しようとしてハルクが誕生したりと、後々の世界観に多大な影響をもたらせている。

あくまで超「人」であるため、ソーやハルクなどの人間を超えた存在には勝てないが、その高潔な魂をもって良きリーダー役となっていく・・・訳であるが、今作は誕生から現代に蘇るまでのストーリー。

キャプテン・アメリカは第二次世界大戦中に生まれ、このファースト・アベンジャーではナチス・ドイツと戦うわけだが、最後は世界を守るため、氷山に激突、冷凍状態で現代に蘇って、後々他のアベンジャーズメンバーと合流していく。

 

キャプテン・アメリカの武器は盾。

武器が盾って一体!?といった感じだが、彼はまさしく盾をソーサーのように投げて攻撃をする。

盾という守りの装備というのがまた、愛国心を表現しているのかもしれない。

 

キャプテン・アメリカ誕生秘話ということで、仕方ないのだけど、ひ弱なスティーブが何回も軍への入隊試験に落ちてみたり、唯一の超人兵士では役に立たないと、弾薬の元となる国債を得るためキャプテン・アメリカショーに参加したりと、余計とも思われるシーンが多い。

ただ、今作だけでは評価が低いこのシーンも、続編を観ていくと、それが愛国心への裏付けだったり、あのコスプレのような衣装を着るための動機付けだったり、盾を装備する理由だったりと絶対的に必要なものだと気付かされる。

そしてー親友バッキーとの別れ。

ウィンターソルジャーへと続く、重要なシーンとなります。

第一作ということでなかなか高ポイントは付けられないけど、続編へとつながる、重要なポジション、MCUを追っている人はぜひ観てほしい一作。

 

フルメタル・ジャケット

変な話?、実はこの作品を知ったのは「フルメタル・パニック?ふもっふ」というアニメを見たのがきっかけでした。

少女みたいな情けないラグビー部を兵士のような屈強なラグビー部に作り替えるに当たり、ピー音だらけの汚い罵声を浴びせかけ発破をかけて育てるシーン、それが面白かったのですが、実はそれには元ネタがあると。

それで知ったのがこの「フルメタル・ジャケット」です。

タイトルにフルメタルがついているので最初からこれを元ネタに考えていたのかな? それは苦しいか。

 

物語の前半はハートマン軍曹の愛ある(笑)教育によって微笑みデブらが屈強な兵士に育っていくというもの。

これが見たかったんだ!

ブラックユーモアに満ちた素晴らしい作品でした。

お腹一杯!

 

後半、反戦番組??

いや、「プライベート・ライアン」?と思った自分がいるのですよ。

もちろんスタッフが違うので描き方は全く違うのに、えらく既視感のようなものを感じました。

感じてしまったがゆえに、「プライベート・ライアン」との比較になって、今一のめり込めなかったのかな、と。

やはりこの映画は前半の映画なんだよ!

 

沈黙の戦艦

原題「Under Siege」と呼ばれるこれは沈黙シリーズと呼ばれるスティーブン・セガールの映画の原点であり、続編「暴走特急(原題:Under Siege 2)」と2作で唯一の沈黙シリーズです。

そもそも沈黙って何よ?な世界であり(セガールに出会った敵はすべて沈黙してしまうという意味か?)、配給会社がセガール映画のほとんどに「沈黙の○○」と邦題をつけてしまうがゆえに誤解と混乱が生まれてしまってます。

 

この沈黙の戦艦(と暴走特急)は、セガール演じる退役軍人のケイシー・ライバックが少ない武器と合気道をもってほぼほぼ無傷でテロリストを殲滅するというもの。

往年のセガールの映画を見ている人ほど、緊迫感はないと言っていいでしょう。

普通のアクション映画はいかに主人公が生き残るのか!?というところにスポットが当たると思いますが、この映画は以下にセガールが悪党を殲滅するか!?というところにスポットが当たり、敵がいかに倒されるかを楽しむ映画となります。

史上最強の主人公(職業:コック)の活躍、観てみたくはありませんか?

 

最後に、日本語吹き替え版、セガールは玄田哲章さんが演じられています。

玄田さんが悪いわけではないのですが、今やセガールのイメージボイスとなっている大塚明夫さんのバージョンもほしいと思う今日この頃なのです。

 

マイティ・ソー/ダーク・ワールド

あのマイティー・ソーの続編。

前作の不満点であったアクションが少なめ、という点も完全解決!

よりパーフェクトなマイティー・ソーになったと思います。

インフィニティー・ウォーに向けて物語が動き始めたと言ってもよさそう。

ソーより強い相手を出すとソーというネームバリューが下がり、ソーより弱い相手しか出さなければアクションにならないという難しいバランスだと思うけど、比較的うまくやってくれたと思います。

ソーのアクション、ロキのお茶目さ、ジェーンのビンタ(笑)

しかし、今回の最萌えキャラはムニョムニョことムジョルニア!

彼の頑張りにはまさに萌えました(笑)

それにしてもムニョムニョと付けた吹き替えも秀逸!

素晴らしいスタッフに支えられた作品だな、と思うのでした。

 

マイティ・ソー

普通キャプテン・アメリカからじゃないの?とか、インクレディブル・ハルクからじゃないの?というツッコミをいただきそうだけど、まずはマイティー・ソーから。

それはこの作品の世界観。

コミカル色が強く、レビューしていても疲れないから(笑)

 

物語は実際の北欧神話を題材にしたもの。

ソー(トール)を初め、ロキやオーディンも出てきます。

Thursdayはソーの日、という意味。

神話と言えど、現代社会に密接に結びついています。

ギリシャ神話のゼウスもこの人、なんて話もあったりなかったり。

 

さてさて、物語は単純、ネタバレも何もないので書くと、乱暴者のソーが、オーディンの怒りを買って、神の力を奪われ地上に。

そこで出会った女性に恋をし、優しさを知って神に戻るというお話。

弟のロキに半ば嵌められた形で地上に落ちるわけですが、ここからソーとロキの因縁は始まります。

地上に落ちたソーは、車に2度跳ねられ、Facebookにアップされるためにソースマイルを繰り出し、酒に酔い、・・・あれ?そんなんばっか?と思われても仕方のないユニークっぷり。

私はこの映画のおかげでボイラーメーカーを始めました(笑)

 

また、この映画(いや、MCU全体かな)は非常に俳優陣に恵まれていると思います。

ソー役のクリス・ヘムズワースは筋肉を含めすべてがイケメン!

ロキ役のトム・ヒドルストンは貴族の血筋の出で、非常にチャーミング、子供に泣かれてあたふたする姿は非常にかわいらしい(笑)

ムジョルニアとキャップの盾を持ってこれで最強だー!なんてお茶目な面も。

脇を支える俳優陣も、レオンで一躍有名になったナタリー・ポートマンがいたりと魅力的。

吹き替えも素晴らしい出来です(笑)

 

アクションが少なめなのが玉に瑕、せっかくの魅力的な筋肉なのにね(笑)

 

GODZILLA ゴジラ

2014年ハリウッド版、いわゆるギャレゴジです。

 

この作品はゴジラヲタクのギャレス監督が自分のゴジラ像を投影して創られたと言われる作品。

日本のゴジラ像とかけ離れているところはあるけれど、ここはお国柄と割り切るしかないと思います。

(日本ゴジ=核が生み出した恐怖の対象・悲劇の怪獣、ギャレゴジ=自然界が生み出した神の使い)

これを受け入れられるかどうかで映画の評価も変わってくるのかな。

 

実は、というか日付でわかると思うけど、シン・ゴジラを見た後でこのレビューを書いてます。

なので、最初に観たギャレゴジからすると、今の評価はほんの少し下がってしまってます。

ゴジラはゴジラなのか、ゴッドジラなのか。

シン・ゴジラは本当に久しぶりのゴジラだったと思う。

エメゴジはもちろん、ギャレゴジだって、果てにはファイナルウォーズだって初ゴジから派生したものであり、ゴジラとは言いづらいものがあった。

それは初ゴジが核兵器によって誕生した人類の脅威であり、その影はキンゴジ辺りから徐々に抜けて行ったからだと思う。

核とは原爆という驚異から原発という未来のエネルギーに変わっていったのもその理由だろう。

そういった意味でシン・ゴジラは3.11以来、核の恐ろしさを味わった日本人が再び創ったゴジラなんだと思う。

でも、初ゴジでもそうだったけど、核兵器に対する反対はあっても、核という存在そのものへのアンチテーゼでないことだけは忘れてはいけないと思う。

(だからこそ序盤の原発当会シーンを削る地上波にはちょっと「?」)

 

閑話休題。

やっぱり最新作が頭に浮かぶね^^;

実はギャレゴジを観て思い浮かんだ映画が一つ。

それはクローバーフィールド/HAKAISHA

この映画も、最後のほうまで怪獣の姿が映らなかったけど、アメリカのパニック映画はこういう演出が好きなのかな?

ゴジラは1954年から続いている息の長い作品なので、それぞれの世代によってゴジラ像というのが違って見えます。

私はVSシリーズ世代なのだけど、同世代の人だと本当に最後、ちょこっとだけしか怪獣プロレスをやってくれなかったのが不満なのかも。

でもね、初ゴジだって、ゴジラがスクリーンに姿を映した時間は短かったんです!

第2作、3作と続けていってくれるギャレゴジなら(ギャレス監督降りたらしいけど)第1作はこれでいいんじゃないかと。

核兵器によって活動を再開した怪獣(ゴジラじゃなくてムートーということになったけど・・・)、人類があの手この手を使っても意にも解さないゴジラ、そして最後の放射能熱線。

短い時間にうまく詰めてくれたものだと感心します。

ただ、ゴジラは英雄ではなく、恐怖の対象・悲劇の怪獣なんですよ。

この点だけを再度書き込みさせていただきます。

 

最後に、以下のような逸話がある。

発音の問題で、渡辺謙氏は「ゴジラ」としか発音しなかった。

演技指導で「ゴッドジラ(もっというとガッジーラか)」と発音するように言われるが、「ゴジラ」は「ゴジラ」だと曲げない。

では両方のパターンで撮りましょうと言っても、両方撮ったらどうせ「ゴッドジラ」が使われるから駄目だという。

このやり取りのおかげで字幕版は違和感があるものの、「ゴジラ」は「ゴジラ」たりえたのだとも思うわけですよ。

きっとこんな意見のぶつかり合いもあって、いい映画に昇華していったんだなと妄想する次第です。

 

ヒトラー ~最期の12日間~

ナチス党・ヒトラーの自決までの最後の12日間を描いた作品です。

ナチス・ドイツ、ナチス・ヒトラーと言えば悪名高い、ホロコーストなどを行った、非道な組織であり、人である、と教科書などで習いました。

 

この映画の中のヒトラーは少々癇癪持ちではあるものの(戦争で負けそうなわけで、当然の精神状態だとも思うけど)、真摯で小心者のどこにでもいそうなおじさんでした。

ナチス党を立ち上げた時のヒトラーは有能な政治家で、アウトバーン建設や労働問題の解決など、ドイツのために、それこそ心血を注いできたとされています。

また、日独伊三国連盟を結ぶなど、日本とも密接に関わってきました。

そのヒトラーが本当に非道な人間なのか? その一端が、この作品で見られるのかもしれません。

もちろん、この作品も嘘があるという話もあり、すべてがすべて信じるに値するわけではないのでしょう。

でも、今回の映画に関しては比較的政治色はなく、ヒトラーの人となりと、最期までを追体験できるものですので、ある程度信には足るでしょう。

 

ドイツがナチスをこれだけ正面から取り組んだことに拍手を送りたいですね。

日本においても従軍慰安婦(追軍売春婦)問題や南京大虐殺問題・731部隊問題などすべてがすべて嘘ではないにしろ、嘘・誇張といったことがどんどんわかり始めました。

ドイツはナチスにすべての罪を被せてしまったため、その行いを否定し続ける必要があるのかもしれません。

ただ、日本はいわゆるA級戦犯と呼ばれる大東亜戦争が終わるまで存在しなかった罪人にされた方たちを初め、多くの英霊(じっちゃんたち)を悪者にするわけにはいきません。

英霊を英霊と心に刻むためにも他国の戦中・戦後にも目を向ける必要があると感じるのでした。

 

逆転裁判

まずはじめに。

この作品は観る人をか・な・り選びます。

つまらないと思う人はつまらないかも。

ついで、ゲームやってないと、たぶんわかりません。

ファンのための作品です。

 

この作品、レギュラーのキャラクターは原作に忠実です。

ゲームだからと設定された突拍子もない容姿を忠実に再現しています。

キャスト陣もそれを大真面目に熟しています。

唯一、真宵ちゃんがかわいくない!

まあ、これは主観だし、どうしようもないことなんだけど。

逆にゲストキャラは原作に忠実とは言えません。

何で設定変えたんだろう?

小中大は元のほうがよかったな。

でも、これは原作を知っている人へのサプライズだったのかも。

原作通り進めると後述の探偵パートがいるからかも。

 

重要な裁判シーンは、突きつけるとはこういうことだったのか!と思い知らされました(笑)

原作に忠実とは角あれり、そのスピリットは称賛に値します。

原作2話の探偵パートを削ったのも高評価。

もちろんあったほうがいいに決まっているけど、映画の尺に収めるには必要な措置だったと思います。

ただ、原作4話の探偵パートはあったわけだけど、ちょっとこちらは・・・、だったかも。

スタッフのやりたいことはよくわかるんだけど、原作と映画の違いがある上で、そんなシーンにする!?的な感じ。

イトノコ刑事はあんなエリートではないよ!とか、真宵ちゃんはそんなにヒステリックじゃないよ!とか。

 

特に、やっぱり真宵ちゃん!(ここ大事!)

彼女はどんな場面でもその場を明るくするムードメーカーだと思うんだけど、変にリアル感を出そうとして、ちょっぴり嫌な女の子に。

正確には嫌な女の子ではないんだけど、アニメのヒロインだと思ったらリアル女性だった、みたいな?

ファンのための映画なら、そこはちゃんとやってほしかった!

真宵ちゃんを受け入れられるかどうかがこの映画の評価のキモかも。

 

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー

あのキック・アスが帰ってきた!

まさか2が出るとは思わなかったので、その感動たるや如何ばかりか。

今回はデイブが主人公ということは変わらないものの、ミンディにスポットが当てられた作品となりました。

父からヒーローとして育てられたけれど、その父は前作でヒーロー活動中に他界、ヒット・ガールとしてではなくミンディとしてのこれからに思い悩む。

女性としての成長物語、かと思いきや、やっぱりミンディはヒット・ガールだった!

へぇ、あの武器「ゲロゲリ棒」っていうんだ(謎)

でも、ミンディにとって、やはりデイブの存在は大きかったのね。

ラストシーンは感動です(エンディング明けのほうじゃないよ)。

 

ストーリーの本筋としてはキック・アスの活躍によってヒーロー(モドキ)が増えた世界。

同じく前回キック・アスに敗れたクリスは悪人を揃えてヴィラン組織を立ち上げる。

ヴィランは同じく特殊能力はなくても悪人だけあって、めっぽうなワル。

はたしてキック・アスをはじめとする(訳ではない)ヒーロー組織・ジャスティスフォーエバーはヴィランの猛攻に立ち向かうことはできるのか!?

正直人も結構死にます。

その部分に関して後味がいいとは言えません。

でも、前回のキック・アスが好きであれば、きっと楽しめること請け合い!

 

それにしても、マザー・ファッカーにナイト・ビッチって・・・。

 

クロエ嬢の話では3はないようで、残念!

海賊版根絶を強く望むのでした。

 

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