バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

まず初めに。

この作品をアベンジャーズのパクリというのは辞めて差し上げてください!

確かにアベンジャーズの成功を受けて映画化したところは強いと思うけど、企画は古くからあったと聞く(でも頓挫した)し、コミックの上でいえばアベンジャーズのずっと先輩。

ジャスティスの誕生というのは、ジャスティスリーグのことも言っているだろうし、スーパーマンが正義に目覚めるという意味もある、ダブルミーニングなのだろう。

確かに、前作マン・オブ・スティールからスーパーマンは優等生ではあったけど、決して正義の味方ではなかった。

でも、この作品を通じて、彼は成長し、真のスーパーマンに近づいたんだと思う。

 

この作品は作りが雑だという意見もある。

それはアベンジャーズが一人一人の物語を描いてから、初めて合流作品を作ったのに対し、BvSは先に合流作品を描いてから単体作品を作ろうとしているからだろう。

確かに、既存作品のストーリーを知らない人には誰やねんこれ!?だろうし、ワンダーウーマンに至っては既存作品もないので、わからなくはない。

でも、この作品観に行こうという人なら、クリストファー・リーヴのスーパーマンかMoSは観ているだろうし、バッツもダークナイトシリーズ観ているんでは?

そうでないならなんでこんな作品観たいと思ったの?

クリストファー・リーヴのスーパーマンだけを観ていてこの作品を、となると毛色も違うけど、あのスーパーマンになるための作品だと思ってもらえればと。

それに、前作観ないと話が分からないのはアベンジャーズやら○○2などもすべて同じこと。

これは予習する必要があるんだよ、やっぱり。

先にBvSをやったおかげで、無駄な説明に時間を費やす必要もなくなって、新しいストーリーだけを作ればよくなったと、そう思う。

後、否定派にはDCコミックの思い出補正というのも強そう。

 

と、いろいろ書いたけど、満点は上げられないのかもしれないけど、それでも十二分に及第点(偉そう^^;)。

映画の予告編に使われたシーンが夢オチってのはないよなぁと思いつつも、スーパーマンに対する恐怖感、力の差などがよく描かれたシーンだと思うのですよ。

それで逆にスーパーマンを圧倒するんだからバッツ素敵!(笑)

ラストのシーンから今後のジャスティスリーグにどう繋がっていくのか、興味津々です!

 

熱血最強ゴウザウラー

「だから俺たちは、熱血最強なんだ!!!」

 

なぜなのかはぜひその目で確かめてほしい!

ということで、エルドランシリーズのトリを飾ったこの作品。

なぜこの作品から紹介するかというと、(たぶん)うちの地方では絶対無敵ライジンオーと元気爆発ガンバルガーはやっていなかったのだ。

と思ったが、うちの電波の受信状況の都合だったのかもしれない。

そういえば、トリを飾ったと書いたけど完全勝利ダイテイオーという雑誌・Web上だけで展開した作品もあるらしい。

う~ん、映像化が求められる。

 

この作品は、実寸大の小学6年生が6年生なりの苦悩をし、そして成長していきます。

中学受験なんてのも叫ばれ出したころなのか、進学を気にする子、そこまででなくてもザウラーズをやるから成績が落ちたと悩む子、淡い恋心を秘める子など。

くそー、おじさん、こんな小学6年生を過ごしたかったぜ!

 

敵側も、電気王とエンジン王は特に魅力的に描かれていたと思います。

特にエンジン王は心とは何か理解するというところが、ギルターボの存在もあって泣けるのよ、もう。

それだけに○○王の複製体○○大王の登場にはショックも大きかったのですよ!

 

話をザウラーズに戻して。

彼らは、恵まれた担任の中島先生はいるものの、頼れる大人はほとんどいない、そんな中での全員の活躍をうまく描いたと思います。

普通一クラス描くと、あまり活躍しない子などが出てくるけど、それがなかった。

これは4クールできてた時代だというのも当然あるとは思う(最近の1クールものだと、放送回数のほうが生徒より少なくなるわけで)。

でも、それだけではない、性格付けの妙があったんだと思う。

洋二なんて三号機のメインパイロットにならんぜ、普通。

でも、メインパイロットになるまでにじっくりキャラクターを描いたからこその納得のメインパイロット入り。

拳一、機械化をよく乗り越えた! しのぶ、かっこかわいかった!(笑) 浩美、弱気な性格でよく耐えた(笑)

 

最後に、小学7年生にならなくてよかったね(笑)

 

ジュラシック・パーク

最近のはジュラシック・ワールドまでのすべての作品がまとまっているのね。

すげぇ。

 

恐竜の姿は時代とともに、研究とともに大きく変わっていっています。

そして、我々が恐竜と言われて想像する姿はおそらくこの映画によるものが大きいのではないでしょうか。

Tレックスも最初(?)はゴジラ立ちをしており、それが水平な立ち方になり、今は羽毛で覆われようとしています。

暴君として他の恐竜を圧倒して喰らっていた姿も、今は死肉を漁っていたのでは?と変わっていき、研究が進んでほしいようなほしくないような。

まあ、シャチやペンギンの骨格を見ていたら、今の想像する恐竜がありえないんだろうなぁ、と悲しさすら感じてしまいます。

 

それでも、この映画のインパクトはすごかった。

映画の映像革命といっても差し支えないと思います。

人間が過去にタイムスリップして恐竜の世界に迷い込むわけではなく、恐竜を現代に蘇らせたらどうなるのか。

テーマもかなり革新的なものだったと思います。

ゴジラなどの怪獣と違って、おそらく現代の通常兵器で倒せる恐竜。

それでもある程度通常兵器の活躍の場を制限させてパニックものとするのはうまかったんだと思います。

さすがにジュラシック・ワールドともなると園の危機意識のなさを感じざるを得ないですが^^;

そういった細かいことに目をつぶる必要はあるけど、非常に楽しめる映画でした。

男の子は恐竜とか大好きなのだ!

 

ゴジラvsビオランテ

私的ゴジラナンバーワン作品!

でもシン・ゴジラが脅威なの(笑)

 

vsビオランテは私が最初に観たゴジラシリーズ。

天に昇る沢口靖子にシュールさを感じることもないピュアな心で観たのが最初です。

たぶん、パニック映画も怪獣映画も最初だったのかな。

まあ、テレビで戦隊ものを観たり、テレビの映画枠で大魔神観たりしていたので耐性はあったのかもだけど。

 

最初に観たゴジラが非常に評価の高いvsビオランテというのも私にとって幸運だったんだと思います。

「兄弟などではない、文字通りの分身だ」

この言葉がすべてのようにvsシリーズはメカゴジラ、スペースゴジラといったゴジラ同士の闘いになっていきます。

今回は動物vs植物。

ジュラシックワールドで歯の数=強さみたいな表現があったけど、ビオランテは歯の数ではまさにゴジラを圧倒し、観るものをも圧倒します。

ゴジラと引き分けた怪獣は数あれど、ここまで圧倒したのは初めてではないかと。

もちろん抗核バクテリアが効いていたからということもあるとは思うけど、そのバトルは目を見張るものがあります。

 

ストーリーは、実はゴジラをなぞらえていたのだと思います。

ゴジラ自体、核が産んだ悲劇の怪獣なわけだけど、今回は核と化学が産んだ悲劇の植物。

そこに人の心まで介在するという、非常に重いもの。

でも、子ども向けという意識もあったんだと思うけど、悲劇感はあまり出されなかったようにも思います。

シン・ゴジラがヒットした今なら、再度大人向けに作り直しても受けるんでは!?

 

あと、ここら辺からタイムパラドックス的なことが。

まずは今回のビオゴジと前回の84ゴジは同個体のはずなのに歯の並びが84ゴジ1列、ビオゴジ2列と変わってしまっているということが。

大島三原山の中で進化したのかしら。

次に、次のvsキングギドラで歴史が変わったはずなのに、vsスペースゴジラでビオランテが存在していることに。

パラレルワールドだ!というのであれば、以降のゴジラも80m級でないとおかしいのに、そこは100mゴジラに。

う~ん、ここら辺は突っ込んだら負けなのかしら。

 

マーズ・アタック!

ティム・バートンが描いた、ブラック・ユーモアあふれる作品。

私はこの作品で氏の名前を知りました。

 

ある日、火星人が現れ、アメリカ人が親交を結ぼうとしたところ、火星人による大量虐殺が始まるというストーリー。

文字だけで書くとパニックアクションものかとも取れるけど、かなりコミカルに描かれています。

これがアメリカが先住民に対して行ったことのオマージュだと考えると非常にシニカルともいえるのかな。

火星人の撃退方法も非常にウィットに富んでいて、まさにティム・バートン!と言えます(なんのこっちゃ(笑))。

非常にグロいんだけど、なぜか何度も見てしまう、そんな作品に仕上がっているのでした。

 

ちなみに、私がこの作品を知った切っ掛けは、ビオゴジがカメオ出演していたから(笑)

 

ティム・バートンのコープスブライド

鬼才・ティム・バートンの作品。

タイトルでわかるね(笑)

ストーリーは、主人公・ヴィクターがヴィクトリアとの結婚前夜、間違って死体のエミリーと婚約してしまうというもの。

生者の世界はモノクロで、死者の世界はカラフルに描かれており、気弱なヴィクターの内面がうまく描かれていると感嘆しきり。

でも実は生者の世界もモノクロで描かれるべきものではなく、あくまでヴィクターの視点というのが、キャラクターに厚みを持たせています。

普通はヴィクトリアは嫌な女として描かれるところだしね。

後半はエミリーが死んだ理由が描かれ、死という意味では決してハッピーエンドとは言えないものの、きれいに、いやさ、美しく締めくくられます。

 

ストップモーションアニメということで一見子ども向けともとられかねないけど、汚れた(笑)大人にこそ見てほしい作品です。

 

仮面ライダーW(ダブル)

ハードボイルドを目指して探偵業をこなす、でもハードボイルドにはなりきれないハーフボイルド・左翔太郎と地球の本棚をその頭脳に持ち、ほぼすべての地球の記憶・知識にアクセスできるフィリップの2人で1人の仮面ライダー。

変身方法はガイアメモリという地球の記憶が刻まれたUSBメモリのような形状のもので行い、1つの体に2つの意識が入り込む形でWとなる。

変身後の姿もまさに左右で分かれており、サイクロンジョーカーという形態であれば、「(シャドームーン)黒のライダー・・・(ディケイド)ハァ?緑だろ?(W)両方だ」といったことにもなるややこしさ全開のライダー。

でも、それだけに「さぁ、お前の罪を数えろ!」の決めポーズは秀逸!

翔太郎のハーフボイルドの(感情的に流されやすい)性格そのままに、ハードボイルドに近づいていく成長物語と、感情の希薄なフィリップが人間らしくなっていく成長物語両方をうまく描いた傑作。

平成仮面ライダー第2期のスタートとして素晴らしい発信を見せたと思います。

後、この作品は敵役が魅力的すぎ!

特に寺田農氏は怪人名・テラー=ドーパントとしてその恐怖をあおる演技はすさまじいものがありました。

彼を見るためにチャンネルを合わせたと言っても、言い過ぎではないかも(笑)

 

でも、やっぱり翔太郎とフィリップの物語なんだよなぁ。

最終回は後日談だけど、きれいにまとまっているし。

そして、劇場版A to Zはテレビ放送版をすべて見た後に見返してみると感動なんですよ!

 

COWBOY BEBOP

ハードボイルド!? 渋い!?

おそらく発表されたときはポスト・ルパン三世みたいな評価だったんじゃなかったかな。

ただ、実はそれとも少し違い、二枚目半のハードボイルドなおっさんたちが、賞金首を捕まえる賞金稼ぎ(カウボーイ)として活躍するというお話。

まあ、これだけ書くと追う側か追われる側かという違いがあっても、ポスト・ルパン三世と言われても仕方がないのかな。

でも、主人公のスパイクを初め、メインキャラクターにはすべて重い(?)過去があったりと、キャラクターの掘り下げ方が素敵な作品でした。

え? エド!? まあ、彼女だってあの年で、あの年まで親なしで生きてきたと考えれば十分重いと言えるのでは^^;

まあ、彼女はマスコットでありオアシスなので。

 

特にスパイクの過去は、少しずつ、でも確実に顕になっていき、ラストへと繋がっていくことを考えれば、ハーフボイルドものとしては大成功なのでしょう。

最近でいえばシン・ゴジラが、家族愛や恋愛といった表現をしなかったことで逆に受けたといったことがあったけど、この作品もそれに近いのかな。

家族愛に近い仲間意識とか、ジュリアという恋人もいるにはいたけど。

非常にキャラの立った、そして、ストーリーがキャラクターに負けていない良作だと思います。

それだけに、あのラストは衝撃的だけど、納得もしてしまう・・・。

そんな作品かな。

 

宇宙の騎士テッカマンブレード

肉親殺し。

人間がやってはいけないものの筆頭にも挙げられるであろうその行為。

多少ネタバレを含む書き方だけど、この作品はDボゥイ・テッカマンブレードが、ラダムと呼ばれる侵略者に寄生された親族・友人と殺し合う話。

前半はまだ未知の宇宙人との戦い、ということになっていたけど、話が進むにつれ、非常に重い内容になっていきます。

 

画は、当時の業界の闇が垣間見えるぐらい、安定しません。

毎回、お前誰やねん!?状態(笑)

それでもバンク等は素晴らしく、今となってはオーパーツと言えるかもしれません。

 

閑話休題。

本当に重い話なので、続けて書くのがしんどいのですよ。

以下、箇条書きにて。

・目の前で弟に妹が殺される

・変身の代償で肉体崩壊が始まる

・肉体崩壊を防ぐためパワーアップしたら今度は精神崩壊が始まる

・ラスボス1歩手前が弟で、ラスボスが兄

・最後は完全に記憶喪失となる

こんな感じ。

ひでぇ。

 

4クールということで間延びしたところもあるけど、非常に面白い傑作だと思います。

「2」は・・・、ちょっとエッチなのを楽しめばいいんじゃないかな?(笑)

 

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

事実上のアベンジャーズ2.5。

この作品の評価は正直難しい。

キャプテン・アメリカの作品として、毎度キャップには不幸と言ってしまってもいい展開の連続で。

アメリカを愛し、アメリカのために闘い続けているキャップが国連の決めた法に従えないというのはかなり衝撃的な展開だと思う。

 

この作品はアベンジャーズの国連組み込み問題とバッキーの問題を同時に行ったのが失敗と言えば失敗だったのかな。

それぞれ単品で書けるだけのボリュームだったのに、一作創るのに非常に時間がかかるための措置だと思うけど、混同している意見もちらほら。

確かにバッキーに対するキャップの行動は彼のわがまま。

だけど組み込み問題に対するキャップの意見は、もちろんその是非はあっても評価されるべきものだったはず。

原作を見ているからこその意見かもしれないけど、やっぱりキャップの魂は崇高なのですよ。

そのキャップが1つ譲れないわがままをしてもいいじゃないか!?

 

アクションシーンもよかった。

原作から比べて非常にしょぼいシビルウォーだなと思っていたけど、映像の魅せ方の勝利!

キャップの動きを社長がスーツの力で封じる、なんて原作でもあったあのシーンを再現したのにもニヤリ。

 

スパイディー参戦もうれしい限り。

今までのシリーズより、大分若返ったけど、若いからこそのスパイディーを見せてほしい。

ソニー・ピクチャーズの英断に感謝。

20世紀フォックスにも頑張ってもらってX-MENの競演もしてくれないかなぁ。

 

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